【カントリー編】長岡亮介のルーツを辿ってみる【その2】
- 2014.11.04
- ルーツを辿る
前回は、ピートアンダーソン、及びカントリーミュージック、チキンピッキングについて簡単にまとめてみました。
今回は、ルーツとなったアーティストにだけ絞って紹介していこうと思います。
後半にはルーツのルーツもあるので是非。
Brent Mason
カントリーの聖地ナッシュビルのNo.1セッションギタリスト、ブレント・メイソン。
アラン・ジャクソンのアルバムでギターを弾いてることで有名ですが、他にも多くのアーティストのレコーディングに参加しており、その名がクレジットされているCDは1000枚を超えています。(一覧はコチラ)
プレイスタイルとしては、サムピック(親指につけるピック)と、人差し指と薬指につけ爪を付けたり付けなかったりでピッキングしてます。
カントリーギタリストであるにも関わらず、バックグラウンドにはジャズやロック、フュージョンなどがあるため、非常にテクニカルなギターが弾ける万能なプレイヤー。
アラン・ジャクソンの音源で残した名プレイは多くありますが、おそらく長岡さんが最初に耳コピをした曲と言うのは、『A Lot About Livin’
』に収録されている「Chattahoochee」という曲。(PV音源とアルバム音源ではギターのアレンジがだいぶ違います)
父親に”ギターを買ってやるからお前カントリーやりなさい”って言われて父親と一緒にずっとやってましたね。良いテレキャスターに釣られたというか(笑)。-略-
当時は面白かっただけだと思うんですよ。これは無理だなっていう感じじゃなかったですから。アラン・ジャクソンのCDを聴いたりして真似して。
(ギター・マガジン 2006年 03月号
より)
ちゃんとスキルとメロディが両立したような人はアラン・ジャクソンのアルバムでギターを弾いていたブレント・メイソン。あの人、化け物ですよね。
(ギター・マガジン 2006年 03月号
より)
あとブレント・メイソンも昔はよく耳コピをしていましたね。
(ギター・マガジン 2013年 01月号
より)
(東京事変を作った30枚のアルバムというコーナーにて)
『A Lot About Livin’
』
どカントリーです。高校に入った頃、カントリーバンドに誘われるんですよ。このアルバムから曲をやるからと言われて、ずっと聴いて耳コピをした。
(SWITCH Vol.29
より)
ソロアルバムもリリースしており『Hot Wired
』、『SMOKIN’ SECTION
』は名盤。インスト中心ですが、ギター聴きには最高のアルバムです。
Danny Gatton
”世界一偉大な無名ギタリスト”と称されるギタリストダニー・ガットン。
ロック、ロカビリー、ブルース、R&R、カントリー、ジャズなど、アメリカンルーツミュージックの全てを、見事に弾きこなす凄腕プレイヤーです。
粘っこいサウンドに、荒々しいプレイスタイルと、その存在は唯一無二。
ダニーはアルバムを2枚出していますが、どちらも商業的には成功しておらず、意外と知名度は低いかもしれません。しかし、狂信的なファンも多く、シグネイチャーモデルのギターなどは即完売となるほど。
最近雑誌の特集で、布袋寅泰さんも影響を受けたギタリストとしてダニー・ガットンをあげていました。
- 1st:『88 Elmira Street』
- 2nd:『Crusin Deuces』
アルバート・リーはすごくプレーンな速弾きプレイヤーですね。ダニー・ガットンは…最高ですね。ジャズとカントリーがごった煮になったようなとんでもない人で、フレーズが速いだけでなくて芸術の域まで高めていると思います。何者でもない”ダニー・ガットン”そのもの。ほんとうの意味でハイブリッドな人で、ピッキングも粘っこいタッチで色気がある。アーティキュレーションがある感じ。
(ギター・マガジン 2013年 01月号
より)
Albert Lee
上記のインタビューにも名前が上がっていました、イギリスのギタリストアルバート・リー。
カントリー界隈では、その名を知らない人はいないほどのスーパーギタリスト。Deep Purpleのギタリスト、リッチー・ブラックモアに「イギリスで一番上手い」と言わしめたほどのスーパーテクニックの持ち主です。
79年にはエリック・クラプトンのバックバンドに加入。後にクラプトンは「リードギターはアルバート・リーが一番良かった」と語ったこともあるそうな。
リッチーやクラプトンなど、神のごときギタリストからここまで賞賛されるのはすごいですね。
永遠のヒットナンバー「Country Boy」
基本的にサウンドはクリーンで、フルピッキング。たまにチキンピッキングを挟むようなプレイスタイルです。時々ディレイも使ってます。速すぎる…。
アメリカ音楽であるはずのカントリーギターの奏法を確立したのが、生粋のイギリス人というのも面白い話ですね笑。
この映像は、アルバート・リー、ダニー・ガットン、ヴィンス・ギルのセッションです。まさしく夢の共演…!
ソロアルバムとしては『Hiding
』が名盤。
さらにルーツを辿りたい人へ
ルーツを辿るのも楽しいですが「ルーツのルーツを辿る」のも楽しいです。(キリが無いですが(笑))
上記に上げた3人のルーツを簡単にまとめておきますね。全てYouTubeへのリンクです。
BrentMasonのルーツ
DannyGattonのルーツ
AlbertLeeのルーツ
終わりに。
新しい音楽との出会いはあったでしょうか?
東京事変やペトロールズを入り口として、いろんな音楽に触れてみるのも楽しいものです。
▶長岡亮介のルーツを辿る関連記事
数篇に分けて、ルーツを辿る記事を投稿しています
是非どうぞ。
- 【カントリー編】長岡亮介のルーツを辿ってみる1
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- 【ロック編】長岡亮介のルーツを辿ってみる5
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