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おしゃれクリップに椎名林檎が登場
2025年8月10日に放送された「おしゃれクリップ」に椎名林檎が出演しました。
- 番組名:日本テレビ系「おしゃれクリップ」
- 放送日時:2025年8月10日(日)22:00〜22:30
- 出演者:椎名林檎(ゲスト)、山崎育三郎、井桁弘恵(MC)
- VTR出演:山口紗弥加、浅井健一
今回の番組では、椎名林檎の知られざる素顔や家族との日常、友人や同級生との交流が丁寧に描かれました。3児の母としての葛藤や、音楽活動と家庭を両立させる姿、さらに後輩や同級生から語られる多面的な魅力まで、普段はなかなか見られない一面に迫る内容でした。
中学時代の恩師や友人、後輩の証言を通して、彼女の人柄や音楽的な影響、母としての愛情やユーモアも感じられました。また、夫との日常や家族とのエピソードからは、家庭の中での温かさや笑いに満ちた時間も垣間見えました。
見逃した方は、期限内にTVerでの見逃し配信をお忘れなく。
プレイリスト
番組担当ディレクターがセレクトした渾身のプレイリストを、Spotifyでまとめました。トーク内容と見事にリンクした楽曲の数々。ぜひ、それぞれの曲に込められた想いを想像しながらお楽しみください。
番組レポート
オープニング
番組冒頭、MC井桁が中学の後輩であることを明かし「いつか会えることを楽しみにしていた」と笑顔で語り、これに対し、林檎は「お安い御用で。喜び勇んで馳せ参じました」とさらりと返答。短い言葉ながらも、二人の距離感と親しみやすさが感じられるやりとり。
MC山崎は、「プライベートのイメージがない」と率直な印象を述べ、林檎は「何も隠し事はございませんので」と静かに笑いながら応じ、会話は穏やかなムードのまま進行しました。
3児の母としての葛藤と家族の証言
過去のライブ演出では、お子さんたちのナレーションを取り入れたことを紹介。最初は2008年に「たまたま一人目(長男)にやらせてみた」ことがきっかけで、その後、結果的に全員が参加することに。当時5歳の長女は2018年に参加し、当時9歳の次男は2024年に参加し、アリーナ公演「(生)林檎博」を彩るお馴染みの演出となりました。
今では、次男は小学3年生、長女は小学6年生になり、一番上のお子さんは24歳に成長。舞台上の華やかさとは裏腹に、家族との時間や距離感を大切にしながら活動を続けてきた歩みが、このエピソードから垣間見えます。
厳しくも愛情深い教育と音楽への影響
家族からの率直な意見や助言が音楽活動にも影響を与えていることが明かされました。MC山崎が、次男のナレーションの中にあった「僕がアドバイスすることも」という一言について尋ねると、林檎は笑いながら具体的なエピソードを披露しました。
あるとき、次男から「いきなり歌詞を書こうとしてない? ママ」と指摘を受けたそうです。
- 「AIちゃんの口癖とかを他の紙に書かないと駄目だよ」
- 「いきなり歌詞をメロディーにはめずに」
- 「内容をまとめた紙、歌詞を書く紙、っていうふうに僕は分けるけどね」
といった具体的な助言まであったとのこと。添い寝の最中にも「まだ書けてないんだ!」と急かされることがあり、「よく指導されています」と苦笑いで振り返りました。
また、山崎が「ママのコンサートは観られたりする?」と尋ねると、「観に来ます。すごく全員シビアですね」と即答。下のふたりからは「なんでボカロとか作らないの? やればいいじゃん」と、新しい方向性についても遠慮なく指南があるそうです。
家庭内でのやりとりは、時に鋭く、しかし愛情のこもった言葉ばかり。こうした日常のやりとりが、作品や表現の裏側に確かな影響を与えていることが伝わってきます。
中学時代の恩師が語る「心ここにあらず」な学生時代
番組は、椎名林檎の原点である福岡を訪ねる場面へ。父親の転勤により、中学入学と同時に静岡から福岡へ移り住んだ林檎。映像には室見川の風景が映し出され、林檎とMC井桁の母校・百道中学校へ向かいました。
校内に足を踏み入れると、「変わってないですね」と懐かしむふたり。先生方の下駄箱を眺めながら、「これ(校歌)歌えます?」と問いかけます。「さんはい!」の掛け声とともにふたりで歌い始めますが、井桁が歌えない様子に「ずいぶんおぼろげ」と軽くツッコミ。
「わたしたちの頃は、なにかっちゃ(なにかにつけて)校歌」「声がちっちゃい! もう1回!」と指導される、いかつい時代だったと振り返りました。
そこへ、中学3年時の担任・矢野先生が登場。林檎について、
- 「イベントの時は必ず前に出てきて、なにかをするような少女だった」
- 「授業中は空想しているような感じを受けました」
- 「ちょっと授業には集中してなくて、違うこと考えてるなっていう様子は受けました」
と、当時の印象を語ります。
林檎は、「私、デザイン科の高校を受けたんです。高校から美術専門の学校に行こうとしていたら、父が東京に転勤になるっていうから、急遽普通科を受けろって言われて」と当時の進路変更を説明。さらに「ある県立高校を受けようとしたら、矢野先生が『絶対受からない』って。よっぽどぼやっとしているような印象だったんでしょう」と笑いながら話しました。
結果的に行かせてもらえてよかったと振り返りつつ、「やっぱりその印象が強いんでしょうね」と振り返りました。
思い出の場所・技術室
福岡・百道中学校のロケは、思い出の技術室へ。ギターを抱えた男性が弾き語りを始め、「椎名さん! お久しぶり!」と声をかけます。現れたのは“ラッシャー先生”こと中里秀一先生。
「この曲は、椎名さんが主役でやった劇のテーマソングです。覚えてるかな? 覚えててほしいな」と語りかけながら、文化祭やバンド活動、演劇の練習場所でもあったこの教室の思い出を振り返ります。
「表現力もピカイチだったので、コイツは素晴らしいな! …あ、コイツじゃない(笑)素晴らしいなって思ってました」と笑顔で当時を語りました。
初めての出会いは林檎が中学1年生のとき。グラウンドで遊んでいた際に「じいや!」と呼びかけ、「私の靴をお結び!」とお願いしてきたのが出会いのエピソード。若かった先生も「わかりました、お嬢様!」と冗談交じりに応じたとのこと。林檎はすかさず「なんのプレイ…?」とツッコミを入れ、スタジオを和ませました。
卒業後の思い出として、中里先生は「30歳の同窓会があったとき、彼女は忙しくて来られなかったけれど、みんなに会いたかったという長いメッセージを送ってくれた」と語ります。「あぁやっぱりこの子は本当に優しい」と感じたそうです。
林檎は「中里先生は、“やりたい子”というより『やらんね』っていろんな子に声をかけていた印象」と回想。「矢野先生も“ボーッとして見えた”とおっしゃっていたし、はみ出し者に見えたのかもしれない。つまらなそうに見える生徒に声をかけていたのでは」と分析しました。
山崎が「音楽はそれがきっかけ?」と尋ねると、「バンドは中学からやってたけど、その頃はそれで食べていこうとは思っていなかった」と答えます。コンテストに応募してくれる仲間がいて、賞金や商品を手にするうちに「人の欲って怖いもので、ちょっと食べるともっと食べたくなる」という気持ちが芽生え、そのまま音楽の道へ進むことになったと振り返りました。
井桁が学生時代の恋愛について尋ねると、「全然もう幼くて、そういうことに感性が乏しかったですね」とあっさりと答え、当時は恋愛よりも表現活動に夢中だったことをうかがわせました。

中学の友人 が明かす素顔 母としての魅力
番組は「幼い頃の顔と母としての顔、両方を知る人物」を訪ね、中学時代の同級生・美奈さんからのVTRが映し出されました。美奈さんは、創業72年の老舗ラーメン店「しばらく」を営む一方で、minaQとしてアーティストとしても活動。昨年リリースしたアルバム『放生会』ではジャケットイラストも担当しています。画面越しに「椎名、美奈だよ、久しぶり!」と呼びかけ、和やかな雰囲気で会話が始まりました。
▼中学時代と今、変わったところ
「喋り方がすごくきれいになった」と語ります。「中学生の頃は『どっか行こうって言ったじゃん!』みたいに普通に話していたのに、今はとても丁寧な言葉遣い。だから私もつい、かしこまった言葉で話しちゃうんです」と笑顔で振り返りました。
▼母としての顔
お互いの子どもの話をすることも多く、「お子さんが難しい話をしてきても、『それはパパに聞いて』とか、『私もわからないことを子どもが言ってくる』と話してくれる」とエピソードを披露。「どうやって育てたらあんなに優秀なお子さんになるのか、本当に不思議です」と感心していました。
▼同級生が語る“モテ伝説”
「モテたんじゃないですか?」と尋ねられると、「めちゃくちゃモテました」と即答。百道中学校には1学年下に山口紗弥加がいて、「男子は山口紗弥加派か椎名林檎派か、どっちがいいか」という話題が常にあったそうです。よく告白されたという話も耳にしており、最近地元で友人と飲んだ際にも「もう一回椎名に告白したい」という男性がいたと、笑いながら明かしました。
中学の後輩 山口紗弥加 が明かす 妻としての魅力
VTRに登場したのは、女優の山口紗弥加。
「先輩〜、山口紗弥加でーす」と明るく手を振りながら挨拶します。
「デビュー前の中学時代から先輩のファンなんです。先輩後輩とかじゃなくて、“神と僕”です」と独特の表現で憧れの思いを語りました。1学年下ながら、生徒会活動で一緒になったり、運動会では林檎が応援団のダンス振付を担当し、全員に教える姿を間近で見てきたといいます。「後輩の女子、かなりの割合で先輩ファンだったと思います」と笑顔で振り返りました。
山口は、林檎の家庭での姿についても触れました。「お子様への愛情はもちろん、旦那さまへの愛情も本当に相思相愛なんだなって、いつも思うんですよ」と語ります。
印象的だったのは、浜田謙太(在日ファンク)のライブを鶯谷で観たときのこと。林檎は夫と腕を組んで来場し、その仲睦まじい様子は「ラブラブを通り越して、映画のワンシーンを見ているよう」だったそうです。「歌舞伎町の女王じゃない、鶯谷の女王だと思って、ハマケンのライブ全部すっ飛んでいっちゃって」と冗談交じりに語りながら、「本当に素敵です、あのご夫妻」と結びました。
夫とのユーモラスな日常
夫は映像クリエイターの児玉裕一さん。どんな人物かを問われると、椎名は即座に「ひょうきんです」と笑顔で答えます。何かぶつかることがあっても、最終的には笑わされて終わるのだとか。「本当にくだらないことなんですけど、今日は何時に帰るって言ってたのに違ったとか、途中で連絡くれればこっちも調整できたのに、っていうようなこと。でも結局、すっごい面白い話にされちゃって、笑って負けるんです」と語ります。
ラブラブでいられる秘訣を聞かれると、「腕を組んでたわけじゃないと思うんですよね」と意外な答え。外出時、夫は“私を大事にする表現のひとつ”として、文字通り抱き上げて運ぶことがあるそうです。「だるい…疲れてる…」と出かけるのを渋っても、「運んであげるから!」と全自動で移動させられるのだとか。「きっと、その運ばれてるところを見られたんだと思います」と笑いました。
母としては、意外にも「タジタジ」だと自己評価。長男から「お弁当箱の変なところにご飯を入れる」と、高校時代にネタにされていたことを後から知ったそうです。自分では毎日全力でやっているつもりでも、「子どもたちから見たら、結構ドジなんだなってわかって、だいぶ楽になった」と振り返ります。お弁当のご飯の位置を聞かれると、「わかんないです。私合ってんだろ!って思ってた」と笑い飛ばしていました。
人気絶頂のなかでの出産は秘めた想いと「人間活動」への共感
22歳のときに長男を出産。ちょうど音楽活動は「スターダムの真っただ中」でした。休む間もなく新曲や企画が続き、自転車操業のような日々。「富は得るでしょうが、セールスが良くてもしょうがないというか」と、当時の心境を振り返ります。流れを止めるために“家庭に入る”という選択をし、心境は宇多田ヒカルの「人間活動」宣言にも通じるものだったといいます。
音楽から完全に離れるつもりもあったのかと問われると、「そうですね」と即答。それまでの活動スタイルだけでは魅力を感じられず、本気で辞めることを考えていたそうです。
そんな中で起こったのが、2001年9月11日の同時多発テロ。幼い子を抱え、世界が揺れる光景を目にしたとき、「当時お子さんをお産みになった女性みんな、心細かったと思う」と語ります。
その経験が、音楽への向き合い方を変えました。「感じたことを残しておけば、同じ体験をしている方にいつか聴いていただけるかもしれない」。ヒットチャートやセールスを追うよりも、もっと“自分がイメージできること”“やるべきこと”へと気持ちが向かった瞬間でした。
浅井健一が語る椎名林檎の才能と母としての挑戦
「最も尊敬するアーティストは?」と問われると、椎名は「音楽の人ではあまりいないけど…」と前置きしつつ、「日本ではやっぱりBLANKY JET CITYですよね」と即答。
そのボーカル・浅井健一からメッセージが寄せられました。
「椎名林檎さんがこの世に登場したときの破壊力はすごかった。天才が突然現れて、いきなりみんなの心を奪っていった──そんな印象があります」
椎名の楽曲(丸の内サディスティック)に自身の名前が登場したことについては、「めちゃくちゃカッコいい曲だし、ほんの少しでも自分が関われたなら嬉しい」と笑顔で語ります。
また、自身も3児の父である浅井は、母として活動を続ける椎名に共感を寄せました。
「お母さんをやりながらミュージシャンはかなり大変。でも子どもからパワーや喜びもたくさんもらえたはず。お互いこの時代を突き抜けていきましょう」
山崎育三郎から「どんな存在ですか?」と問われると、椎名は少し笑いながらも真剣に答えます。
「いい先輩です。先生でもあり、重い存在ですね。仰っていることが全部リリック(歌詞)みたいで、ここだけで消えてしまうのはもったいない」
音楽的な影響力だけでなく、人としての重みや言葉の一つひとつの価値が、彼女にとって大きな指針になっていることが伝わるコメントです。
感謝と新たな決意、そして多面的な魅力
番組の最後に、林檎は関係者への感謝の思いを口にしました。
「どれも初めて伺うような印象ですよね。そういうふうに見えているんですかっていう感じです。知らないことを教えていただくと、やっぱりまた頑張れます。もっと驚きたいですよね。気付かされました」
これまで語られなかった一面や、新しい発見を通して、改めて自分自身の多面的な魅力に気付かされた様子が伝わります。視聴者にとっても、椎名林檎というアーティスト・母・妻としての姿を身近に感じられる締めくくりとなりました。
見逃し配信
放送をもう一度楽しみたい方、ぜひ配信でご覧ください。普段見ることのできない彼女の多面的な魅力や、家族・友人とのやり取りもじっくり楽しむことができます。
TVerでの見逃し配信は8月17日(日) 22:00まで。お見逃しなく。