【カントリー編】長岡亮介のルーツを辿ってみる【その1】
- 2014.11.03
- ルーツを辿る
みなさんは、自分の好きなアーティストのルーツとなった音楽を聴いたことがありますか?
「自分の好きなアーティストの好きなアーティスト」というのは、大体好きになれるもの。そこからさらにルーツを辿っていけば、様々な音楽に出会うこともできます。あなたが楽器を演奏している人ならば、新しいプレイスタイルやフレーズを身に着けることができるかも。
長岡さんはルーツとして、カントリー、R&B、ソウル、ロックなど幅広い音楽を挙げていますが、やっぱり一番色濃く出ているのは「カントリー」ではないでしょうか。
そこで、これから長岡さんが影響を受けたカントリーギタリストを紹介していこうと思います。
そもそもカントリーとは
カントリーミュージックとはロックなど、現在のポップ・ミュージックの母体となったアメリカ南部発祥の音楽のこと。基本的な楽器編成はフィドル(バイオリン)、スティールギター、エレキギター、ベース、ドラムス。他にもブルーグラスでおなじみのバンジョー、マンドリンといった楽器を使用することもある。日本ではカントリーミュージックというとカウボーイやウェスタン音楽という具合にアメリカ西部を連想しがちだが、カウボーイ・ソングはカントリーミュージックのジャンルの一つ。「カントリーミュージック=田舎っぽい」といういかにも退屈しそうなイメージはカントリーミュージックには全く無い。現在のカントリーミュージックシーンを考えると、カントリーミュージックは幅広い層から支持されているアメリカの国民的でポピュラーな(ロックとポップスの要素を含んだ)音楽ということになる。(引用元)
…ということですね。実際に見たほうがイメージは湧きやすいでしょう。
長岡さんが2001年ごろから参加している「赤坂カントリーハウス」のライブ映像です。手前で長岡さんもギターを弾いています。
長岡さんはラフな格好をしていますが(笑)。奥のおじさまなんかは、カウボーイハットとアコギを奏でて、カントリーって感じですね。
多忙な今でも定期的も参加しているので、興味がある方は赤坂カントリーハウスのスケジュール欄をチェックしてみてください。
カントリーにおけるエレキギター
カントリーの現場では、テレキャスター+リアPU+チキンピッキングという組み合わせが多いです。サウンドは基本的にクリーンで、軽く歪みやコンプをかませる程度。
チキンピッキングというのは、ピックを持ったまま(持たない人もいますが)、残りの中指、薬指などで弦を”はじく”奏法。パキパキした力強いアタック音が特徴です。実際に動画で見てみましょう。
こんな感じです。このおじさまは、ピックを持たずに親指で弾いてますね。
このおじさま、ピート・アンダーソンという名前です。聞いたことがある方も多いのでは?
ピート・アンダーソン
実は彼は、カントリー歌手ドワイト・ヨーカムの隣で、20年近くギターを弾いてきたセッションギタリスト。
長岡さんが最も影響を受けたギターリストとして、ピート・アンダーソンを挙げています。(Wikipediaなどにも書いているので、気になっていた方も多いはず)
ドワイト・ヨーカムという歌手とずっと一緒にやってるピート・アンダーソンというギタリストのギターが一番好きなんです。ちょっと引っかかる感じで変わってるんですよ。-略-ドワイト・ヨーカムはウェストコーストのカントリーの人なんですよ。ことギターに関しては、ナッシュビルのカントリーよりもソッチのほうが好きですね。(ギター・マガジン 2006年 03月号
より)
とのこと。カントリーの本場といえば「ナッシュビル」ですが、長岡さんが好むのは「ウェストコースト」系だそうです。ウェストコーストは、イーグルスなど「カントリーロック」が盛んな地ですね。
ライブ映像
実際にドワイト・ヨーカムと演奏している動画を見てみましょう。
冒頭から猛烈なチキンピッキングが炸裂!かっこいいですねー。
カントリーミュージックがどんな感じか掴めたかと思います。
▶両曲ともドワイト・ヨーカム「Hillbilly Deluxe」というアルバムに収録されています。ロカビリーやブルーグラスの要素も詰め込まれており、非常におすすめのアルバム。
長岡亮介流、チキンピッキング
東京事変やペトロールズで、カントリーからの影響を匂わせることは少ないですが、チキンピッキングは多用していますね。実際に動画で見てみましょう。
キラーチューンのライブ映像。ジャジーなフレーズが素敵。
透明人間でもチキンピッキングを使用。このライブでは音を歪ませぎみですが、CD音源ではクリーンなカントリーサウンドです。
他にも「メトロ」「ただならぬ関係」「修羅場-大人ver-」などでも聞けます。
大橋トリオのライブサポート時にはカントリーのフレーズを多用していましたのでオススメです。
最近の作品では、ハンバートハンバートの『がんばれお兄ちゃん』や、高田漣の『ナイトライダー』で、カントリーリリックを聴かせてくれます。
終わりに。
自分の好きな音楽家のルーツを辿ると、新たな発見がたくさんあります。
この曲はあのフレーズを引用したんだなとか、あの曲のオマージュだ、などなど(笑)
幅広い音楽を吸収して、耳を肥やしていきましょう!
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数篇に分けて、ルーツを辿る記事を投稿しています
是非どうぞ。
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