【林檎博’14】ついに終了!福岡最終日ライブレポート

【林檎博’14】ついに終了!福岡最終日ライブレポート
 

ついに幕を閉じました、椎名林檎15周年記念ツアー「林檎博’14-年女の逆襲-」。千秋楽は椎名林檎の育った街“正しい街”福岡で行われました。小雨や雪がちらつくほどの寒さの中、みなさん寒さをこらえて入場待ち。

私も実際にマリンメッセ福岡まで足を運んだので、簡単にライブをレポート。若干違う点もあると思いますがご了承ください。

ライブレポート

アコーディオンと歌だけで始まる”今”。ステージは幕で隠されていている。映画のオープニングのスタッフロールのように、演奏陣の名前がローマ字で幕に映し出されます。

曲は中盤、”嗚呼なんて美しいの”と同時にステージの幕が落ちる。ステージの上には管弦楽隊にパーカッションのビックバンド。下のメインステージには、左から順にヒイズミ、ネコさん、佐藤さん、浮雲、竹内さん、鳥越さん、みどりん、とお馴染みの面々。総勢35人の”銀河帝国軍楽団”が登場。今までのライブでは見たことのない、壮大な演奏。ステージに林檎の姿はない。

“ぉおおーーー!!”と手旗を振り上げる観客。なぜか手旗がサイリウムの様に光る…!と思いきや、後方から手旗の位置に青いレーザが放たれていて、手旗が光るように演出されていました。

“これ以上は有り得ないわ”と同時に林檎が登場。会場後ろ、花道の裏から小舟(台車)に乗って、ステージへ。湧き上がる会場。手旗が青く光っていたので、川を渡る様なイメージ。深い帽子をかぶって顔を覆う林檎。妖艶な姿。

葬列

数少ない過去曲。この曲は林檎が16の頃に作ったそうなので、実質20年熟成させた曲。浮雲のシタール風ギターの音色が印象的。

ディスプレイには波や波紋をイメージした映像。原曲は怨念溢れる恐ろいイメージですが、ライブでは少し違った印象。オーケストラのせいか美しい曲に感じました。

後半は浮雲のコーラスが良い感じ。

赤道を越えたら

林檎「九州博多の皆様!ただいま逆襲に、帰って参りました!限られた時間では御座居ますけれども、どうぞ宜しく申し上げます。」

タンバリンを叩く林檎。浮雲もさっそくギターを手放してタンバリン&コーラス。ディスプレイには、メンバーがアップで映し出される。

間奏には、トロンボーン&管編曲の村田陽一さんのソロ。最高。

【日出処】『赤道を越えたら』のイントロで歌っている男性の正体とは…。

都合のいい身体

管弦楽隊の演奏が素晴らしい一曲。まさしくキャバレー!という感じ。

映像は、PVと同じようにディズニーを思わせるアメリカンなアニメーション。

やっつけ仕事

まさかの…やっつけ仕事ロックバージョン!観客の反応も良好!

“平穏なる感度を〜欲するのさ!!HEY!!”と林檎もノリノリ。

巻き舌も”い゛ぃぃやッ゛”もばっちり。衰えてはいなかった林檎節。ヒイズミもピアノで大暴れ。今回は出番の少ないギター陣も、ここぞと言わんばかりにバッチリ決まってました。

走れゎナンバー

原曲よりもパーカッションが冴えていたイメージ。浮雲はカウベル笑。

ディスプレイは、林檎をイメージした赤い車が走る映像。ナンバーは「ゎ04-17」(しいな)。

曲が終わると同時に、林檎はステージ下に落ちる。お着替えタイムへ。

渦中の男

歌は録音。銀河帝国軍楽団の壮大な演奏により送られる”渦中の男”。

頭振り回しても良いくらいの激しい演奏。後半にはネコさんのヴァイオリンソロも。

ディスプレイには、林檎と謎の女性が2人が映し出されます。

遭難

ジャズ風にアレンジが施された事変のヒットナンバー。佐藤さんのアコーディオン、鳥越さんのウッドベースが本領発揮。林檎は、真っ白なウエディングドレスを着て登場。美しい…。

浮雲は後ろでカウベル。”チッチ”の舌鳴らしのところで浮雲が指(というかカウベルの棒)を振ってくれたところが個人的にハイライト(笑)。

JL005便で

天井から花道に沿って青いLEDランプが吊るされており、まるで滑走路のような演出。

ディスプレイには飛行機が空へ向かう映像。先ほどディスプレイに登場した”謎の女二人”も登場。噂のバックダンサーAyaBambi!!

曲の後半に林檎がマイクスタンドを倒した(?)せいか、歌が途切れるというハプニングも。何事も無かったかのように続けるプロ魂もさすが。

私の愛する人

シングル”カーネーション”のカップリングに収録されたこの曲。ヒイズミのピアノリフが冴える。浮雲のコーラスも素晴らしい。

鳥越さんのベース、佐藤さんのアコーディオンも相変わらず最高。

サンバ風の曲調で、観客もノリノリで旗を振りまくり。

禁じられた遊び

ちょっとしたレコ初でも披露されたこの曲。テンポが…速い…!

最後の浮雲の見せ場をブラス隊に取られたのはちょっと残念。

暗夜の心中立て

マーチ風のイントロで、何が始まるのかと思いきやこの曲。石川さゆりに提供した曲のセルフカバー。

原曲は演歌色の強いアレンジですが、ライブではちょっと違った印象。壮大なストリングスに、林檎の”こぶし”の効いた熱唱が素晴らしかった。

林檎はステージから退きます。

between today and tomorrow

お着替えタイム。ヒイズミのピアノから曲が始まります。

ネコさん、佐藤さんも演奏に加わり、ディスプレイには三人の映像が。

曲が盛り上がってきたあたりで、ディスプレイに映し出される三人の楽器が燃える、という熱い演出がw

実際に肉眼で見る演奏と、ディスプレイを比べたら明らかに動きがずれていたので、前撮りの映像だったようですが、ちょっと驚きました(笑)

決定的三分間

チャイナ服に髪をピンクに染めた林檎とAyaBambiが登場!

ディスプレイには、歌に合わせて様々なフォントで描かれる歌詞。ステージには、事変のツアーDiscoveryなどでも使われた電飾階段が現れます。

曲の終わりを告げる3分タイマーが映像に映しだされて、能動的に続きます(3分巻き戻し)

能動的三分間

ジャズ風にアレンジされた能動的。ヴォーカリスト浮雲も、マイクを持って前に出てきます。楽しんでるのかふざけてるのか、ノリノリ、ニヤニヤな浮雲氏。

鳥越さんのウォーキングベースが最高に気持ち良い…。

ちちんぷいぷい

ライブでやるのは初めてにも関わらず、みなさん、バッチシ。「リンゴォ!!」

“止め!ご覚悟”で会場の後ろから銀テープが噴射!

密偵物語

“真夜中は純潔”の続編というこの曲。ディスプレイには、真夜中は純潔のPVを思わせる、かなりエロチックなアニメーションが…。

殺し屋危機一髪

ちちんぷいぷい、密偵物語にこの曲と、ビバップな曲が続きます。ビックバンドを引っさげたツアーならではの選曲。繋ぎも最高!

曲の冒頭、林檎が放つピストルで、観客を沸かせます。間奏は、ブラス隊のソロ回し。カッコイイッ!

望遠鏡の外の景色

お着替えタイムその3。ディスプレイでは、メンバーをそれぞれ紹介。映像に合わせて、各々ソロ演奏を披露します。

全員が歩いて登場するなか、1人だけ悠々とチャリで登場する浮雲がハイライト。(笑)

曲の最後は「me olvide de todo」の1節のために林檎登場。「全部忘れちゃったっ」と日本語訳。そういう意味だったのか…。

最果てが見たい

石川さゆりに提供した楽曲。原曲とは全く違うアレンジで、QueenのWe Will Rock Youを思わせる「ドンドン チャ」というリズムにギターを効かせたアレンジ。待ちわびました、浮雲のギターソロも堪能。

林檎の衣装は、白いロングコートに赤い縦ライン。AyaBambiも同じような衣装。

NIPPON

ライブもラストスパート。アップテンポの曲で逆襲に拍車をかけます。

応援団の様に手旗を触るAyaBambi、チアホーンを吹くヒイズミ。「福岡ぁ!!!」と煽る林檎。浮雲と竹内さんのソロ回しも熱い!ディスプレイには日本の国旗が揺らめいていました。

自由へ道連れ

拡声器登場。台車に乗って花道を進む林檎。観客も大興奮で、指定席を無視して花道周辺に殺到。スタンド席の人もアリーナに降りてきて、異常な盛り上がりにw

会場全体が一瞬ガラガラになるという混沌とした状態になりました。

林檎がステージに戻ってからは、皆さんきちんと席に戻る。さすがは日本人(笑)

流行

証明が落とされた会場で、とある男がスポットライトで照らされます。

「お待ちしておりました、いらっしゃいませ。キャバレーBonVoyageへようこそ(笑)」笑うのを抑えきれずに、支配人浮雲登場w。ステージは、ゴージャスなキャバレー会場に。

そのままラップを浮雲が披露。Mammy-Dとはだいぶ違う、なんだか洒落たラップでした。

ギターはもちろん、原曲と同じく竹内さん。生で聴く竹内さんのギターは最高!林檎はコートを脱いで、華やかなスパンコール入りのピンクドレスに。キャバレーだー!

主演の女

みどりんのドラム回しで主演の女に繋がれます。

ちょっとしたレコ初では出せなかった、ブラス隊による重圧な演奏。

“流行”、”主演の女”、次の”静かなる逆襲”、と三文/逆輸入/日出処の頭曲を立て続けに披露。観客の盛り上がりも最高潮に達します。

林檎「皆様、よくぞここまで!我々の逆襲へお供くださいました!最後止めの一発!」

静かなる逆襲

本編ラスト一発、ここまでMCは一切なし。

林檎はドレスを脱いで、金のハイレグ姿に…w。背中に巨大な翼も付けられます。

曲中、ステージの左側のメンバーがいない…とおもいきや、階段からバズーカを持って登場w

ヒイズミ、浮雲、佐藤さん、ネコさんの4人だったかな?大サビで、バズーカから銀テープをぶっ放すという大仕事でした(笑)

本編はこれにて終わり。アンコールへ続きます。

マヤカシ優男

ブラス隊の演奏により始まったアンコール。

「アンコールどうもありがとう!!あとちょっとだけお付き合いください!」

この曲では、わりと大人しめだったヒイズミが、大暴れ。ピアノソロでも鍵盤を叩く叩く。これこそヒイズミだー!

MC

「どうもありがとう。只今帰ってまいりました。お久しぶり。事変の解散の時も、福岡には伺えなかったですよね。違ったけ?そうでしたよね」

観客「(おかえりー)(15周年おめでとー)(なんやかんや)」

「ありがとうございます(笑)」

「もっと頻繁に帰ってきたいんですけど…。来年からは是非、どんどんお目にかかりたいと思います。」

「残すところ演目は、あと1曲となりましたけれども、またこの故郷の地で…ん?(観客「沖縄にきてー!!」)…沖縄もぜひ伺いたいんです。お招きいただけたら、喜び勇んで馳せ参じます

林檎語に会場は爆笑(笑)

「今日はどうもありがとう」

ありきたりな女

最後一曲。ヒイズミの演奏と、林檎の歌声だけが会場に響きます。中盤からは、下のバンドメンバーだけでの演奏。ギターソロは、みょんみょんとギターを鳴らす浮雲。

最後”Good Bye”で林檎が霧の中に消えていくという演出でした。メンバーも演奏が終わったら退場。なぜかみどりんだけ退場に手間取り、みどりんコールが(笑)。

エンドロール

最後はスタッフロールがスクリーンにて流れます。BGMは、浮雲がヴォーカル、ヒイズミマサユ機がピアノを演奏する隠れた名曲『BonVoyage』。

名残惜しいところですが人混みを避けるために、澄み渡る歌声とピアノの音色をバックに退場致しました…。これにて清々しく完結。

おわりに

銀河帝国軍楽団の活躍もさることながら、噂通りの「浮雲博」でもありました(笑)映像化が楽しみですね!

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